昨今、日本を代表する上場企業による会計不正が頻発し、上場企業の監査に対する市場のニーズや規制が厳しさを増す中、上場企業の監査には膨大なマンパワーを要することになりました。その結果、上場企業の監査と上場企業以外の企業や非営利法人の監査を同一の監査法人が受嘱すると、ベテランの会計士は上場企業の監査チームに配員され、そのしわ寄せが、非上場企業以外の企業や非営利法人の監査に及びがちになります。例えば、毎年監査チームのメンバーが交代するので何度も同じ説明をしなければならない、また、公認会計士試験に合格したての新人会計士ばかりが監査チームに配員されるので監査がスムーズに進まないなどという被監査会社側の苦情をよく耳にします。
あゆみ監査法人は、大手監査法人で上場企業の監査の経験を積んだ公認会計士で構成されていますが、あえて上場企業の監査はお受けいたしません。当監査法人は現在、園児数が20名前後の幼稚園から学生数が数千名規模の大学法人、全国規模の公益法人、小規模の社会福祉法人などの監査をお受けしておりますが、そのすべてのクライアントに対して等しく、各公認会計士のキャリアやノウハウを生かして、大手監査法人にはできないようなクライアントのニーズに柔軟に対応したサービスを提供しております。
ここ数年来の深刻な少子化の進行で、学校法人の経営環境は非常に厳しいものとなっております。しかし、学校法人を取り巻くこのような環境変化は、学校法人にとって大きく生まれ変わるチャンスであるとも言えます。このような厳しい環境変化に対応し、生き抜くことができた学校法人は、優れた教育機関としてはもちろんのこと、高度の経営組織を有する事業体として、その社会的な存在意義が飛躍的に高まることになるでしょう。
このような状況の下、学校法人の経営にとって、会計業務は単なる報告目的のための業務ではなく、経営戦略策定のために有用な情報をタイムリーに提供するという重要な役割を担うことになります。
あゆみ監査法人は、このような厳しい経営環境下にある学校法人の会計監査において、高い専門性と豊富な経験を生かし、クライアントのニーズに沿った高品質かつ効率的な監査サービスと経営戦略に有用な会計的アドバイスの提供を通じて、クライアントの発展にお役に立てることが重要な使命であると考えております。
また、当監査法人の持つ様々なノウハウは、新規の監査分野である社会福祉法人や医療法人など学校法人以外の非営利法人はもちろんのこと一般事業会社にとっても大変有用であると考えております。このノウハウを小規模監査法人ならではの柔軟性をもって発揮することにより、大手監査法人に負けない高品質かつ効率的なサービスの提供を目指して参ります。